少し笑えて少し切ない、2020年3月12日に発売したせきしろ x 又吉直樹著作の自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」が絶賛発売中!ネタバレしない程度に紹介します。
10年ぶりのシリーズ最新刊。『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』に続く第三弾は『蕎麦湯が来ない』。 pic.twitter.com/h46qjNGQkx
— 蕎麦湯が来ない (@sobayugakonai) February 15, 2020
同じくせきしろ x 又吉直樹著作「まさかジープで来るとは」の紹介はこちら

画像はマガジンハウス公式サイトより引用
「蕎麦湯が来ない」情報
発売:2020年3月12日
著者:せきしろ x 又吉直樹
内容紹介
美しく、儚く、切なく、哀しく、馬鹿馬鹿しく、愛おしい。
鬼才と奇才。文学界の異才コンビが詠む、センチメンタル過剰で自意識異常な自由律俳句集。『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』に続くシリーズ第三弾。四〇四句の自由律俳句と五〇篇の散文を収録。
琴線に触れまくる言葉たち。
しみじみってもんじゃない。これは自由派の記録の最終章である。
誰もいない時計店で動いている針
写真にうつらない月を仰ぐ
もう引き返せないということもない
ブランコに濡らされた手を拭く
用途の無い棚を眺めている
そうだふりかけがある*自由律俳句とは、五七五の形式を破り自由な韻律で詠む俳句のこと
マガジンハウス公式サイトより引用
こちらananです!
又吉直樹の自由な一句、「カツ丼喰える程度の憂鬱」…せきしろと新刊俳句本 | ananニュース – マガジンハウス https://t.co/V0UGN8Zntg
— せきしろ (@sekishiro) April 1, 2020
「蕎麦湯が来ない」著者プロフィール
名前:せきしろ
生年月日:1970年11月3日
出身:北海道
職業:作家・文筆家
著作:「去年ルノアールで」「バスは北を進む」など
公募ガイド『自由律俳句』、第36回の発表です!https://t.co/I1DyvSJo4j pic.twitter.com/D77SQ195Zl
— せきしろ (@sekishiro) March 9, 2020
名前:又吉 直樹
生年月日:1980年6月2日
出身:大阪府
職業:お笑いコンビ・ピースのボケ担当
著作:「火花」「人間」など
ONE TEAM PROJECTに参加しました。動画を作りました。撮影中、私を不思議そうな表情で眺めてる少年がいました。https://t.co/JJVpa0LuBp
— 又吉直樹 (@matayoshi0) December 19, 2019
U-NEXTなら毎月付与されるポイントを利用して「蕎麦湯が来ない」を読むことが出来ますが、1ヶ月分のポイントでは足りません。
「蕎麦湯が来ない」ネタバレしない程度に感想
大人になってモノの見方が変わる事はたくさんありますよね。10年ぶりのせきしろさん✕又吉さんの新書。10年も経てば状況はだいぶ変わっていて、又吉さんは又吉先生と呼ばれせきしろさんは劇団せきしろを旗揚げ。一方読者の私は大人になり、大人になり疎遠になっていた本を再び手に取り貪るようになりました。
久々に自由律俳句を手に取りページをめくると、「ああ、これだ」と、とても私の中でしっくり来ました。どれも街にある日常の一部で、少し笑えるセンチメンタルな感じ。自分のことかのように自意識過剰でページの余白でさえも語りかけてくるそんな作品。きっと読む人によって好きな句、好きな物語が見つかるそんな素敵な本です。
差し込まれている写真も、またどこか懐かしく、でも街の隅にある風景。それがまたこの本の雰囲気を象徴し、繊細に紡ぎ出された文章を際立たせる。普段の生活では目立たないとても地味で、普通に歩いていたら見過ごすような風景。そして普段の生活で感じるような文章の数々。
けれどその文章の繊細さ、自意識過剰さはせきしろさん又吉さんならではの表現が施されており、どこか頭に残る。何も考えずに読める本、なにか考えさせられる本。とても不思議な本です。読めばきっと自分の中の自由律俳句を作りたくなるし、作れば作るほどせきしろさん、又吉さんの言葉の繊細さに気付かされる。
趣味の合う人とどの文章が好きだったかを語り合うのも、趣味の全く合わない人とどの文章が自分に似てるかを語り合うのもとても楽しめるでしょう。素面でもお酒を飲んでいてもどんな状態でも楽しめるそんな素敵な本です。
「蕎麦湯が来ない」を南海キャンディーズ山里亮太さんも絶賛!!
南海キャンディーズ山里亮太さんは「蕎麦湯が来ない」を読み、次のようにコメントしています。
いいの?そんなに頭の中を贅沢に出しちゃって、もったいなくない?2人ならこの1文で一冊分じゃない?それとも、脳内に溢れすぎて出さないとどうかなってしまうの??
これは読んだだけで、自分の暮らす場所がどこだって物語にできるというドーピング本。ページを開くたびに脳内に切なすぎる映画が上映される感じ、上映時間はそのページにとどまって妄想する時間次第、はぁ、楽しい。 山里亮太
「いいの?もったいなくない?」山里亮太さんは『蕎麦湯が来ない』(せきしろ×又吉直樹)をどう読んだか|マガジンハウス書籍部 @booksmagazine #note https://t.co/8IccQK7z5R
— 蕎麦湯が来ない (@sobayugakonai) March 12, 2020
何気ない日常が映画になる。素敵な表現ですね。
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